地方気象台のホームページで大雨・大雪・台風・地震情報をリアルタイムで確認しよう

風に吹かれて傘が飛ばされる少女

毎年夏から秋にかけて、日本には台風が多く接近し、時には甚大な被害をもたらします。さらに、地震や大雨による災害も心配される状況です。災害が発生する恐れがある場合、強風や大雨、洪水、地震などの影響を早めに知ることが重要です。

自分の住んでいる地域で、どのくらいの風や雨が予想されるのか、また地震や津波の情報はどうなのか、心配な方も多いでしょう。こういった際には、地方気象台のホームページを活用することで、地元に発表されている警報などについて、より詳細な情報を確認することができます。次に、その活用方法についてご紹介します。

地方気象台のホームページは、全国規模の情報ではなく、地域に特化した情報を提供しています。台風の進路や予想される影響、注意すべきポイントが、地元の状況に応じて詳細に説明されています。

また、地震発生時には、地元での震度やその影響も確認することができ、必要に応じて気象台からのコメントが掲載されることがあります。これには、防災事項についての注意点や避難に関するアドバイスが含まれており、災害時に非常に役立つ情報が提供されています。

各地の気象台・施設等の情報は、下記のリンクからご確認いただけます。
リンク:気象庁 各地の気象台・施設等機関 

リンクをクリックすると、以下のような詳細情報が表示されます。お住まいの県の県庁所在地にある地方気象台を選んでご確認ください

各地の気象台・施設等機関の一覧表
出典:気象庁 各地の気象台・施設等機関
(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/link/link1.html)

地方気象台をクリックする際の注意点

● 通常は県庁所在地にある地方気象台を選んでください。
ただし、以下の県では、地方気象台が県庁所在地以外に設置されています。
千葉県:銚子地方気象台/埼玉県:熊谷地方気象台/滋賀県:彦根地方気象台/
山口県:下関地方気象台

● 北海道は広大なため、道内には複数の地方気象台(函館、旭川、室蘭、釧路、網走、稚内)があります。札幌は札幌管区気象台が担当しています。

● 次の地域では管区気象台が担当しています。
宮城県:仙台管区気象台/東京都:東京管区気象台/大阪府:大阪管区気象台/
福岡県:福岡管区気象台/
沖縄県:沖縄気象台 ※沖縄県は「沖縄気象台」が担当していますが、位置づけとしては管区気象台と同等の役割を持っています。

地方気象台のホームページで防災気象情報を確認する手順

地方気象台ホームページの最新の情報ボタン
出典:気象庁 各地の気象台

地方気象台のホームページを開き、画面上部に表示されるリンクの中から
防災気象情報』という赤いリンクをクリックしてください。
(スマートフォンで見ると、『防災気象情報』『天気予報』『地震情報』が縦に並んでいます。)

表示されたページには、現在の防災情報が表示されます。内容は状況に応じて変わり、例えば台風接近時には、気象台からのコメントや早期注意情報、台風情報が追加されます。また、最新の天気情報や警報、台風情報も確認できます。地域ごとの気象状況や災害リスクを把握し、安全対策に役立ててください。

ここでは、気象台の種類とその役割について簡単に説明します。

気象台は、気象庁の下部組織として各府県に設置されています。これらの施設は、天気の観測や予報を行うために設置されており、地域や目的に応じて異なる役割を果たしています。以下に、各気象台の主な役割について説明します。

地方気象台の役割とは?地域ごとの予報や警報を担当

地方気象台は、それぞれの県における予報や警報の発表をしています。
例えば、大雨や台風など災害が予測される際には、地元の気象データを収集し、住民に向けて警報や注意報を発表します。地域に特有の気象現象にも対応しており、継続的な観測を行うことで、地域住民の安全を守る重要な役割を担っています。

管区気象台とは?5か所で地方気象台を統括・指導

管区気象台は、地方気象台の役割と複数の地方気象台を統括する役割を持っています。日本には5か所の管区気象台があり、東京、札幌、大阪、福岡、沖縄(名称は沖縄気象台)などに設置されています。

航空地方気象台の仕事:空の安全を支える専門気象台

航空地方気象台は、空港周辺の航空気象を専門とする気象台です。飛行機が安全に運航できるように、風向や風速、視程(視界の範囲)など、航空機にとって重要な気象情報や予報を提供します。

測候所とは?現在も残る地域観測の拠点

かつて日本全国には多くの測候所がありましたが、現在は数が大幅に減少しています。現存する測候所は帯広測候所と名瀬測候所だけです。
これらの測候所では、地域の気象観測を続け、特にその地域の特性に応じた業務が行われています。

台風や大雨、地震などの自然災害は、いつ起こるかわかりません。そんなとき、自分の住んでいる地域に特化した情報をすぐに確認できるのが、地方気象台のホームページです。警報や注意報、台風の進路、地震の震度などをリアルタイムで知ることができるので、早めの行動や避難の判断にも役立ちます。

また、気象台にはいろいろな種類があり、それぞれが違う役割を持って活動しています。地方気象台は地域の天気や防災情報を発信し、管区気象台はその指導や統括を行い、航空地方気象台は空の安全を守っています。測候所も少なくなったとはいえ、今も大切な観測を続けています。

災害から身を守るためには、まず「正しい情報を知ること」が第一歩です。いざというときに備えて、ぜひ一度、地方気象台のホームページを見てみてください。